人気のエナジードリンクについて。
元気を出したい時や気合を入れたいときに飲む人も多いですが、実際のところ効果あるの?という話です。
多くのエナジードリンクが販売されていますが、その中でも世界中でシェアを獲得しているのがレッドブル。
タイの清涼飲料水が元ですが、現在はオーストラリアのレッドブル(Red Bull)が一般的に認知されており、2012年には世界で52億本が消費されています。近年は63億本で伸びてます。
世界で人気のレッドブルを始めとして、エナジードリンクはどんな仕組みでどうな効果があるの?という説明です。
エナジードリンクと栄養ドリンクの違い
レッドブルの前に、エナジードリンク全体的な話。
清涼飲料水と医薬部外品の違い
エナジードリンクは清涼飲料水として売られており、リポビタンDやユンケルなどの栄養ドリンクは医薬部外品です。
薬事法による違いなのですが、簡単に言うと「効果・効能を謳(うた)っていいかどうかの違い」です。
医薬部外品
リポビタンD、ユンケルなど
効果効能を表記してもいい
【表記例】滋養強壮、疲労回復
清涼飲料水
レッドブル・モンスターエナジーなど
効果効能は表記できない
【表記例】翼をさずける、ココロ・カラダみなぎる
細かいことを言うと、使っていい成分の違いとか販売許可の話などもあります。
とりあえず、本当に体がつらい時などは、リポビタンD(医薬部外品)を飲んだ方が効く可能性が高いです。
それ以上の効果を求める場合は、薬(医薬品)を使うということになります。
エナジードリンクはあくまでも普通のジュース(清涼飲料水)の範囲です。
日常的に愛飲する目的であればいいですが、薬のように何か特別な成分がはいっているわけではないということを覚えておきましょう。
エナジードリンクの仕組みと効果
エナジードリンクは分類としてはコーラやサイダーと同じ清涼飲料水です。
他の炭酸ジュースと何が違うのかという話です。
エナジードリンクの仕組みを考える上で、見るべき栄養素は以下。
- カフェイン
- 糖分
- ビタミン
エナジードリンクはだいたいこの3つが含まれています。(これ以外の成分は商品によって違うので一旦置いておきます)
まず、カフェインは覚醒作用があるので、エナジードリンクを飲むと頭がスッキリしたり眠気覚ましになる効果が期待できます。
ただ、カフェインだとコーラやコーヒーも同じですよね。
ここに糖分とビタミンが入ってます。
糖分はカロリーがあるので、体のエネルギー源になります。
糖分を燃やしてエネルギーに変換するためにはビタミンが必要です。(特にビタミンB)
- カフェイン→覚醒して頭スッキリ
- 糖分→エネルギー源
- ビタミン→糖分をエネルギーに変える
これ一緒に飲んだら元気になるじゃん!というのがエナジードリンクの仕組みです。
エナジードリンクの半分はプラシーボでできている
実際にエナジードリンクに何かしらの効果があるのか?
あるかないかで言えばありますが、どのくらい効果があるかはわかりません。
カフェインやビタミン、その他成分も他にも摂取する方法はありますし、むしろサプリメントなどで摂取した方が効率がいいです。
ただ、これらを手軽にドリンクで飲めるという形したのがエネジードリンクです。
ですので、エナジードリンクの半分はプラシーボ効果でしょう。
プラセボ効果(プラシーボ効果)とは、偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味する。 だがそのメカニズムは完全には解明されていない
プラシーボ効果とは、つまり気持ちの問題もあるということ。
高齢者「看護師さん体が痛いよ。」
看護師「はい、痛み止めです。( ゚Д゚)⊃○ (←フリスク)」
高齢者「ありがとう。痛みが和らいだよ。」
こういうことです。
バファリンの半分は優しさで出来ているように、エナジードリンクの半分は気合いで出来てます。
「エナジードリンク飲んだから頑張れる!」と思って、実際に頑張れたならそれでいいわけです。
微妙に高い値段ですが、普通のジュースに添加物分の値段が加わったと考えると妥当かなと思います。
まぁ本当に効果がでるレベルの成分を含ませたら、とても200〜300円で販売なんて出来ませんからね。
しっかり作ったら、ユンケルの高いやつのように1本1000円オーバーになります。
「高いもの飲んだから効くはず」と思い込むのもプラシーボ効果の一種です。
レッドブル(Red Bull)の成分と効果
日本とアメリカの製品の違い
レッドブルは日本国内で販売されているものと海外のものとで成分が違います。
アメリカのレッドブルにはタウリンが入っています。
タウリンはリポビタンDで有名。
これを入れてしまうと清涼飲料水でなく医薬部外品として売ることになるので、薬事法とビジネス的な問題で日本のレッドブルには含まれていないのだと思います。
この記事では日本のレッドブルに関しての話を進めます。
カフェイン80mg
レッドブル(250ml)にカフェイン80mgが含まれています。
カフェインの効果は以下。
- 覚醒作用
- 解熱鎮痛作用
- 強心作用
- 利尿作用
眠気を覚ましたり、集中力が高まったりする効果です。
カフェインを他の飲み物と比べてみます。
飲料 | カフェイン量(250mlあたり) |
---|---|
レッドブル | 80mg |
コーヒー | 約90mg |
コーラ | 約20mg |
紅茶 | 約75mg |
煎茶 | 約75mg |
玉露 | 約400mg |
レッドブルは特別大量のカフェインが入っているわけでもありません。
コーラよりは多くて、お茶と同じくらいのカフェインです。
アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種。
日本のレッドブルのはタウリンが入っていないので、代わりにアルギニンを入れてる感じだと思います。
期待出来る効果は以下。
- 成長ホルモンの分泌促進
- 免疫力アップ
- 疲労回復
- 血管拡張作用による血流アップ
筋トレなどのフィットネス系サプリや、精力剤などに含まれている成分ですね。
「レッドブルを飲むと性欲が高まる」みたいな話はアルギニンのこと言っていると思います。
ただ、精力剤と比べると含まれるアルギニンの量も少ないのでレッドブルを飲んだことでムラムラしたりビンビンしたりはないでしょう。
プラシーボ効果はあるかもしれませんが。
ビタミンB群
ビタミン入ってます。
ビタミン不足で元気がなくなることもあるので、ビタミン大事です。
レッドブル・エナジードリンクの飲み方
飲むタイミング・量
エナジードリンクは清涼飲料水なので、用法用量などは決まっていません。
気合を入れたいときに好きなように飲んで下さい。
唯一、妊娠中の方、カフェインに弱い人がカフェインを気にした方がいいくらい。
お酒・アルコールと飲む
エナジードリンク自体がノンアルコールなので、お酒と一緒に飲んでも問題ありません。
特に、レッドブルは普通にカクテルとしても使われてるので大丈夫。
- レッドブルウォッカ(レッドブル+ウォッカ)
- コカボム(コカレロ+レッドブル)
アルコールと混ぜても問題ありません。美味しいです。飲みすぎると別の意味で問題あります。
エナジードリンクまとめ
通常のエナジードリンクはエネルギー摂取のために糖分が大量に入っているので、ダイエット中はオススメ出来ません。
でも、個人的にはエナジードリンクは好きなので良く飲みます。
ゼロカロリーのエナジードリンクは、ビタミンBの摂取によって体内にある糖分を燃やしやすくしてくれるので、多少はダイエット効果が有るかもしれませんね。
味が好きで、気合い(成分でなく気持ちの部分)で体が動くタイプの人には有効です。
成分だろうが気合いだろうが効果があればいいんです!