五苓散(ごれいさん)のむくみ太り撃退ダイエット効果

五苓散ごれいさん 食事・栄養

漢方薬は、「生薬」と呼ばれる植物や動物などの天然成分で作られます。

複数の生薬を既定の割合で調合したものが漢方薬です。

現在、一般漢方薬として国が承認しているものは294処方あります。

「漢方薬」というとちょっと敷居が高い気がしますが、身近な食材も漢方薬に配合される生薬として活躍しています。

例えば、ショウガや山椒、シソなどは日本食の味わいをアップする名脇役ですが、高い薬効があります。

ショウガ=生姜(しょうきょう)は、発汗して寒を取り除く、つまり体を温める効果が認められた生薬です。

漢方の知識がなくても、私達はショウガを食べると体がポカポカすることを体感的に知って活用していますね。

漢方薬は西洋医学での薬とは異り、「未病」=病気未満の体の不調を修正し、コンディションを整えるものです。

セルフ・メディケーションの一つと捉えると良いでしょう。

病気ではないけど、今抱えている体の不調を改善したい、そんな人にとって有効なのが漢方薬です。

もちろん美容に関する悩みにもアプローチします。

ここでは、むくみ太り改善に有効な「五苓散」という漢方薬を中心に、漢方薬のダイエット効果についてまとめます。

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体質を見極めて漢方を味方に

「何を食べても太りやすい」とか「下半身太りするタイプ」など、太ることを体質にからめて表現することが良くありますね。

もちろん「太る」のは体質以前に食べ過ぎを疑うべきでしょう。

いわゆるダイエットの通念に基づけば、摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太ります。

だから、原理的には摂取カロリーと消費カロリーの収支決算を赤字にすれば、痩せます。

でも、この図式を守っているのに痩せにくいなら、自分の「体質」に目を向けてみては?

体質改善というアプローチからダイエットを行なう場合に有効なのが、「漢方薬」です。

体質のタイプを知る

「体質」を決定するのは、遺伝的な要素、そして後天的・環境的要素です。

遺伝的な要素は自分では変えにくいですがが、後天的・環境的な要素は変えられます。

漢方では体質をいくつかのタイプに分けています。

例えば、「気虚」。

これは、人が生きていく上で必要なエネルギーである「気」の総量が不足した状態。

元気がない、疲れやすいなどの症状が出ます。

全身を巡る血の流れが滞る「瘀血」。

月経不順、腰痛、便秘などの症状が現れることも。

体全体を潤し代謝を促進する水が停滞する「水滞」。

むくみや冷え、下痢などの症状に繋がります。

このように、体を維持するエネルギーや全身に酸素や栄養を送り届ける血液の停滞、代謝機能に関わる水分の停滞や不足があれば、スッキリ痩せられないのも想像が出来ますね。

水を飲んでも太るのは本当か

水を飲んでも太るのは本当か

太りやすい体質であることを強調して「水を飲んでも太る」と言うことがありますね。

水はカロリーゼロなので、いくら飲んでも太る=体脂肪が増えると言うことはありません。

むしろ美容や健康維持を考えると1日1L以上飲むことがすすめられます。

水太りは、脂肪を蓄えて太る肥満とは異なります。

水分でむくんで体が膨らんだ状態のことです。

そもそも、「むくみ」はなぜ起こるのでしょう?

人体の約60%は水分です。

その大半は細胞内や血管、リンパ管、脳・脊髄などの中にあり、出入りして、入れ替わっています。

しかし、この出入りが上手く行かず、水分が細胞のすき間にたまることで、「むくみ」が生じます。

立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けることで、むくみが生じた経験はみなさんあると思います。

また、食塩に含まれるナトリウムを過剰に摂取すると、体内に余分な水分を取り込んでしまいます。

むくみを生じさせる原因の一つに、水分の摂取不足があります。

水分が不足すると、体は水分を溜めこもうとします。

むくみを恐れて水を飲まないでいると、逆にむくんでしまうこともあるので要注意ですね。

こうしたむくみは一晩程度で解消しますが、あまり頻繁だと、むくみが取れにくくなってしまいます。

そうなってしまうと、ボディラインが年中むくんでスッキリしない状態に。

「脂肪で太っているわけではないし、水が溜まっているだけならむくみなんて放っていても?」と思いがちですが、むくみを放置すると痩せにくい体質を引き寄せてしまいます

痩せるために食事に注意したり、運動をして生活習慣を改善しても、むくんで水分が代謝できずに老廃物を溜め込んだ状態では、効果が現れにくくなってしまいます。

水分代謝が悪くなった体の状態を脱して、むくみ体質を改善することが、スッキリボディの第一歩になります。

五苓散でむくみ改善

こうしたむくみ改善に漢方薬は活躍します。

漢方薬の多くは、その作用や目的により分類されます。

余分なものを取り除く「瀉剤」、不足を補う「捕剤」、不調を中和し解毒する「和解剤」などがあります。

むくみ太りの場合は、余計な水分を調節し取り除く作用が必要なので、「瀉剤」に分類される処方薬が用いられます。

「五苓散」は、その一つ。

漢方でむくみは「気血水(きけつすい)」の「水」が滞った「水滞」が原因で異常が現れると考えられています。

そうした水分代謝に異常が起こっている人に対して五苓散が処方されます。

水が関わる疾患に対して広く使用される漢方薬が五苓散ですが、特に口の渇きや尿量が減少(トイレの回数が少ない)するむくみ全般に有効と考えられています。

一般的に漢方薬では投与対象の体力(虚弱である、体力旺盛であるなどの証)を見極めて処方しますが五苓散は、体力に関わらず広く使用することができます。

むくみ改善に有効とされる漢方薬は、五苓散のほかに、「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸」「防已黄耆湯」「越婢下朮湯」などがあります。

五苓散の特長

五苓散は、漢方の古典である「傷寒論」や「金匱要略」にも記載されている薬です。

これを現在では、服用しやすい顆粒剤などにして商品化しています。

五苓散には以下の5種類の生薬(動植物や鉱物などの天然成分)が調合されています。

  • 沢瀉(たくしゃ)=オモダカ科オモダカと言う植物の塊茎

  • 猪苓(ちょれい)=サルノコシカケ科チョレイマイタケの菌核

  • 茯苓(ぶくりょう)=サルノコシカケ科マツホドの菌核

  • 白朮(びゃくじゅつ)=キク科オケラなどの根茎

  • 桂皮(けいひ)=クスノキ科ケイの樹皮・枝

桂皮以外の4種類の生薬には身体の中に溜まった余分な水分を体外に排泄し、水毒を除去する役割があります。

沢瀉は水分代謝改善、猪苓は利尿作用、茯苓は水分代謝促進、白朮は止汗作用、桂皮は、血行を促す効果などを持ちます。

五苓散とその他のむくみに効く漢方の違い

五苓散とその他のむくみに効く漢方の違い

漢方薬は、その人それぞれが示している症状を重視します。

西洋医学のように検査値だけではなく、一人一人の見た目や様子から、どの薬を使用するかが決まります

むくみといってもいろいろな症状の現れ方があります。

五苓散以外のむくみに有効な漢方と五苓散の違いを確認しておきましょう。

先に述べたように、五苓散は水分代謝に異常が起こり、特に口の渇きや尿量が減少するむくみ全般に有効です。

これに対し「当帰芍薬散」は、冷えや貧血に伴う水毒体質に、「桂枝茯苓丸」は月経時に悪化するむくみに、「防已黄耆湯」は汗かきで肥満傾向のむくみに、「越婢下朮湯」は腎炎や発汗過多に伴うむくみに有効とされています。

このようにむくみといってもタイプごとにフィットする漢方薬は異なるので、自分のむくみタイプを考慮して選びましょう。

五苓散の飲み方と副作用

五苓散は、成人では1日6gを2~3回に分けて、食前または食間に服用します。

量は、年齢、体重、症状により適宜増減されるので、必ず指示された服用方法に従いましょう。

次のような人は、医師や薬剤師の判断を仰いでください。

  • 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いの作用を強めたり、弱めたりする可能性があります)

漢方薬も体質や服用方法によって副作用が出る可能性はあります。

五苓散については副作用の報告はないようですが、万一合わないと感じた時は、服用はやめましょう。

まとめ

漢方薬は長い年月を通じその効果と安全性が認められてきました。

また、西洋医学の薬のようにある症状にピンポイントで効かせるのではなく、体の様々な部分の不調を整え、治癒力を高めて行くものです。

むくみは美容やダイエットの大敵ですが、それだけでなく体の不調を示すSOSのサインでもあります。

そうしたむくみ体質を五苓散で穏やかに改善して、健康的にダイエットしましょう!

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