こんにちは。力比べの王道である腕相撲について。 トレーニー同士では、ベンチプレスなどの記録を伝えることでお互いの筋力レベルが分かります。しかし、素人相手だと伝わらないでしょう。
普通の人(非トレーニー)に凄いと思わせるには見た目の筋肉か、実際に力比べをする こと。一番手っ取り早いのが腕相撲が強ければ実力を認めさせることが出来るでしょう。
腕相撲のトレーニングは特殊ですので、普通の筋トレだけだとそれほど効果が出ないと思います。腕相撲用のトレーニングをしている人なんてアームレスラーくらい。
つまり、腕相撲用の筋トレをしてる人は周りにいないので、やれば圧倒的に強くなれる ということです。
腕相撲が強くなるにはどこの筋肉を筋トレするのか
腕相撲がどのような物かをしっかり理解した上で必要なトレーニング方法を考えていきます。
アームレスリングと腕相撲の違い
おなじみの腕相撲の競技版がアームレスリング。しっかり決められたルールに基づいて行うのであればアームレスリングと言えるでしょう。卓上の格闘技などと呼ばれます。
腕相撲では、アームレスリングと違い様々な環境での試合が考えられます。
- 座って行うこともある
- 逆の手で掴む部分の形状や位置が異なる
- 審判が適当(特にスタート合図)
これらを踏まえて、あくまでも腕相撲で強くなる方法を考えて行きたいと思います。
必要な筋肉は上腕だけではない
一番イメージされやすいのは上腕二頭筋(力こぶ)ですが、コレだけでは腕相撲に必要な筋肉の一部のみです。上腕二頭筋は肘関節を曲げる筋肉です。腕相撲の腕の動きと異なるのは分かると思います。
腕相撲で必要なのは、前腕を内転させる筋肉や、拳を自分の体に引きつける筋肉が必要です。複数の筋肉が動員されて行われますので総合的に鍛える必要があります。
おおまかに以下の筋肉です。
- 握力:グリップするため
- 前腕屈筋群:手首を曲げる/内側だけでなく縦にも
- 上腕二頭筋
- 大胸筋:上腕を体に引きつける
- 背筋:体幹と腕の固定
- 下半身:立って行う場合
理想の鍛え方はアームレスリングジムに通うこと
強くなるために一番いいのはアームレスリングのジムに通うことです。理由は腕相撲のトレーニングは実践が一番だからです。
上に書いたように、腕相撲で使う筋肉は様々ですので実践で総合的に鍛えるのが効率が良いです。 ジムでなくても仲間や協力者がいればトレーニングがはかどります。可能な限り実践に近い状態でトレーニングするのをセオリーとして考えてください。
実際は僕も含め、一人でトレーニングせざるを得ない環境の人が多いと思います。この場合は器具を使ったトレーニングで代用しますが、それでもいかに実践に近づけられるかがカギです。
腕相撲に使うパワーをつける筋トレ
何といっても、まずはパワー。試合環境が不安定は素人同士の腕相撲では、テクニックよりもパワーで差が出ると考えます。
握力
握力不足で握りがズレてしまっては上半身のパワーを使い切れません。握力を鍛えることで、手首や前腕も強くなります。やってる人の意見を聞くと、素人が思っているより握力は重要なようですよ。

チンニング(懸垂)
腕力だけでなく、背中の筋肉も鍛えられます。引っ掛けたタオルを握って懸垂するなどの工夫をするとより効果的です。
上半身のプル系トレーニングの王道。

ハンマーカール
画像引用:http://weight-training.tv/
ダンベルカールで、手首を縦にして行うもの。通常のダンベルカールより腕相撲の筋肉の使い方に近くなります。
リストカール
画像引用:http://weight-training.tv/
手首を内側に倒す筋力を鍛えます。ダンベルを巻き込むような形で行います。
ラジアルフレクション
画像引用:http://weight-training.tv/
前腕のトレーニング。手首の力が大事です。ダンベルの片側のプレートを外してトレーニングしてください。
肘は伸ばしたまま手首だけで持ち上げます。
ウルナフレクション
画像引用:http://weight-training.tv/
ラジアルの逆ですね。あらゆる方向へ鍛えましょう。
前腕を鍛える専用の器具(リストハンマー)もあります↓
EZバーカール/Wバー
画像引用:http://www.itokoji.com/index2.html
EZバーで行うカール。
通常のバーベルカールでも可ですが、EZバーの方が手の向きが腕相撲に近いのでオススメです。
あと通常のバーベルより幅が短いので、部屋に置きやすいです。
腕相撲実戦の代用になる筋トレ器具
ゴムチューブ
画像引用:http://www.animalnetwork.jp/index.html
これが使えたらサイコーです。ただゴムチューブをセットする環境が必要。
結びつけられる柱とか骨組みがある環境の人は迷わずコレですね。太くて強力なゴムチューブものを使いましょう。
アームレスリング(福島発條製作所)
僕は残念ながらチューブを使える環境がありません。そこで一番欲しい商品がコレ。
(株)福島発條製作所の商品です。
ハンドグリッパーを拡張させて腕で閉じるように作られています。
一人で自宅にいながらトレーニングができるアームレスリング(うでずもう)。
腕相撲のコツとテクニック
十分鍛えた筋肉を鍛えた上でテクニックを使って行きます。知識や技術も実力のうちです。
様々な握りや戦法があるので、自分に合った戦い方を選択しましょう。
握り方
画像引用:http://www.armwrestling-nagasaki.org
腕相撲ではより高い位置で握った方が有利です。写真のように、親指の上に人差し指を乗せる形で握ることで高い位置がとれます。
戦術:かみ手
画像引用:http://www.armwrestling-nagasaki.org
手首を内側に巻き込んで戦う方法です。素人同士の腕相撲だと自然にこの形になっている場合が多いかもしれません。
単純にパワー勝負になるので、相手より筋力や体重が上回っている場合はこの戦法で戦いましょう。
戦術:つり手
画像引用:http://www.armwrestling-nagasaki.org
相手の指先を手前につり上げ、腕を伸ばしてしまいます。手のひらが上を向いてしまっていますね。すると相手は全く力が入らなくなるという戦法。 これが出来ると、体格の大きい相手とも戦えるのでマスターしたいです。
最後にかみ手・つり手の参考解説動画を乗せておきます。時間がある時にどうぞ。
腕相撲の筋トレまとめ
腕相撲負けると男としては結構プライド傷つきます。鍛えてるくせに弱くね?とか、見せ筋とか言われたら悔しくて眠れないと思います。
いざと言う時のために素人相手では余裕でひねり潰せるくらいの実力はつけておきたい ものです。
アームレスリングや腕相撲について学べる書籍を探したら一つだけありました。
アームレスリング連盟が編集に入っているものですが、プレミアがついて高くなっているのか?高い。
体系的に学びたい人はどうぞ。