パイロットになるために必要な視力は?航空身体検査の合格条件とか。

パイロットになるために必要な視力は?
パイロットになるために必要な視力は?

こんにちは。

パイロットの資格を持っていると視力について良く聞かれます。皆さん口を揃えて「目が良くないとダメなんでしょ?」と。

視力が良くないとパイロットになることが出来ないというイメージなんでしょうか。

実際のところどうなのか回答したいと思います。もしパイロットになりたいと言う人がいれば参考にどうぞ。

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必要な視力は航空法で決まっている

視力がいくら必要なのかは航空法で定められています。車の免許も視力の基準がありますよね。それの空バージョンです。

結構面倒くさいんですが、パイロットになるには航空法も頭に叩き込まなければ試験通りませんので頑張って読んでいただきたいです(笑)

パイロットになるには資格が3つ必要

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そもそもパイロットに必要な資格を簡単に説明します。以下の3つです。

  • 航空従事者技能証明
  • 航空身体検査証明
  • 無線従事者の資格

全部説明すると終わりませんので、視力に関係ない部分は大幅に省きます。

「航空従事者技能証明」とは一般的なイメージでのパイロットの資格にあたります。航空機を「操縦する」資格です。車の運転免許のようなものです。技能証明=運転免許。

ちなみに整備員さんやCA(客室乗務員)なども「航空従事者」です。いろいろ種類がある中で、操縦士という種類の航空従事者になります。

「航空身体検査」に合格出来なければパイロットになれません。ここは後で詳しく書きます。

「無線」の資格も必要です。これは「電波法」で決まっています。飛行機に搭載されている無線を扱いますので、この資格も必要になります。

最低限必要な資格はざっくりこんなところ。その他、業務の内容によっては「計器飛行」とか「航空英語」とか取得する資格が増えます。

ここまで分かって頂いた上で、次から視力について詳しく書きます。

航空法には何と書いてあるか

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航空法 第六章 航空機の運行 (身体障害)第七十一条

航空機乗組員は、第三十一条第三項の身体検査基準に適合しなくなつたときは、第三十二条の航空身体検査証明の有効期間内であつても、その航空業務を行ってはならない。

引用:航空法

このように書いてあります。身体検査基準を満たしている状態でなければパイロットの仕事ができません。

第三十一条は航空身体検査証明について書いてあります。簡単に言うと、航空身体検査が出来る医者は、検査を求められた場合はちゃんと検査して証明してあげてくださいという内容です。

ここまでで、パイロットになるためには「航空身体検査証明」が必要 ということが定められています。

航空身体検査の内容(視力のみ)

非常に多くの項目がありますので、視力の部分だけ見てみます。更に「第1種(事業用)」と「第2種(自家用)」では身体検査の基準も違いますので、あくまでも職業パイロットとして求められる値を見ます。

原文はコチラ⇒航空医学研究センター

検査項目一覧

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「視機能」という項目の内容をリストアップします。

  • 遠見視力
  • 中距離視力
  • 近見視力
  • 両眼視機能
  • 視野
  • 眼球運動
  • 色覚

以上です。全部クリアしてください(笑)

一部のみ説明しますね。

一般の人が言う「目が良い」は遠見視力に当たります。 壁から5メートル離れて、片目をカレースプーンみたいなので隠して『右斜め下!』『わかりませーん』ってやるアレです。

中距離はもう少し近いところでの視力をはかります。

近見視力というのは、30cmくらいの近距離に置かれた「とても小さい字」を読まされます。これは計器をちゃんと見れるかってことだと思います。

その他の項目は普通の病院にいっても検査器具すら置いていないと思いますし、努力のしようが無いので省きます。詳しく知りたい方がいればコメントかSNSで連絡頂ければお答えします。

合格基準(航空法)

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遠見視力の基準です。次のどちらかの条件を満たす必要があります。

イ 各眼が裸眼で0.7以上及び両眼で1.0以上の遠見視力を有すること。

ロ 各眼について、各レンズの屈折度が(±)8ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上、かつ、両眼で1.0以上に矯正することができること

引用:航空医学研究センター

つまり、パイロットに最低必要な視力は【ロ】の基準。メガネをかけて0.7以上です。

ジオプトリーとは、左右の視力差が大きすぎるのもダメってことですね。

加えて、メガネをかけた状態で他の条件もクリアする必要があります。メガネをかけて遠くが見えても、それで近くが見えなくなるのであればアウトです。

その他、乱視など気になる点があれば原文をしっかり読んでください。

合格基準(航空会社)

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航空法の基準はクリア出来そうでしょうか。でもまだ安心できません。ベースのルールは航空法なのですが、それに加えて各航空会社ごとに社内基準が用意されています。

パイロットといえども、会社に雇われるサラリーマンです。資格を持ってても会社が雇ってくれるかどうかは別。これは他の職業であっても同じですよね。

例えば、メガネをかけて視力0.7をクリアしていても、航空会社側が1.0以上でないと雇用しないという規則である可能性もある言うことです。

極端に厳しくなることはまれだと思いますが、各会社ごとに違いますので念のため確認しましょう。

合格し続けるのが難しい

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航空身体検査は資格を取得する時だけではありません。

半年(業務によっては1年)に1度航空身体検査を受けます。パイロットを続ける限りずっと合格基準を維持する必要があります。

もし合格出来なくなったらどうなるか。残念ながらパイロットクビです。身体検査に受からなければ業務が出来ませんので、技能証明書はただの紙くずに変わります。恐いですね。

もちろん、視力のみではなく全ての項目でです。実際に身体検査に合格できなくなり、シミュレーター専門の教官をやっている例も聞いたことがあります。

なかなかリスキーな職業です。

コンタクトとレーシックは?

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僕が資格とった時はコンタクトの利用は認められていなかった気がしたんですが。。。

この記事を書くにあたって身体検査の内容を読み返したら、コンタクトも利用出来ると書いてありました。ただ、これも会社によって異なる可能性有りですので要確認です。

例えば、航空自衛隊の戦闘機とか高G環境で飛ぶので、コンタクトは許可されないんじゃないかと思います。

あ、レーシックはやっちゃダメですよ!?日本ではまだ認められていないはずなので、やったら一発アウトです。目の写真解析されてバレます!海外では許可されているとこもありますが。

こんな感じで航空法は頻繁に修正されるので注意です。

まとめ

Q:パイロットって目が良くないとダメなんでしょ?

A:矯正視力で0.7以上です。

こんな感じの回答でいかがでしょうか(笑)

試しに書いてみた記事ですが、需要があるようだったらシリーズ化検討したいです。

では、できるだけナチュラルな方法で視力維持頑張りましょう!

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