パイロットになるには?空に憧れる人へ伝えたいこと。

パイロットになるには?
パイロットになるには?

パイロットの道に興味がある人へ。

単純にパイロットになる方法ではなく、歩み始める前に知っていてほしいことなどを書きます。道を選択する為にどんなことを考えておくべきか。参考になれば幸いです。

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パイロットになって何をしたいのか

「俺はパイロットになる!」と言っても漠然としている。具体的に目標を決めてないと手段も定まらない。

パイロットと言っても様々

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一般の方はパイロットをひとくくりに考える傾向が多いように思います。身近な車で考えて見てください。以下のような種類があります。

  • 自家用車に乗っているだけ
  • バスの運転手
  • タクシーの運転手
  • レーシングドライバー
  • トラックの運転手など

皆、目的や仕事の内容がバラバラです。同じレーシングドライバーでも更に細かく分けられます。これらを全てまとめて「俺はドライバーになる!」と言うのには無理があります。飛行機もこれと同じです。

  • どの飛行機に乗りたいのか
  • 飛行機でどんな仕事をしたいのか
  • どこの航空会社で働きたいのか

それぞれで必要な資格や歩むべき道が異なります。パイロットになってから後悔しないように、初めに方向性を考えておくことをおすすめします。

最終的な仕事内容から考える

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資格の取得方法から説明するWEBサイトが多いように思います。そうではなく、最終目的から逆算して何の資格を取るべきか考えた方がいいです。 僕の独断でざっくり分けます。

  • 航空会社(旅客機)系
  • 官公庁系
  • その他民間企業

まずはこれのどれにするかで大きく方向性が変わります。合わせて、飛行機(固定翼)かヘリコプター(回転翼)かも決めましょう。それぞれ別の資格になります。

航空会社で旅客機を飛ばす

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一般的なイメージの「パイロット」に一番近いのがコレ。JALとかANAとかですね。

航空会社に勤務して、旅客機でお客さんや貨物を運搬する仕事です。地上の仕事だと、電車や新幹線の運転手にあたる仕事内容です。決められた時間に決められた場所へ安全に運ぶ。一言でいうと輸送業務です。

カーレーサー向きの人が電車の運転手なんかやったら全くやりがいが感じられないと思いませんか?その逆もしかりですが。多くの人や物を運んで運行するような仕事に興味がある人は、これを選んでください。

機種で考えると「ボーイング787に乗りたい!」という人はこの道を選ぶことになります。

官公庁

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  • 自衛隊
  • 警察
  • 消防
  • 海上保安庁など

これらは多種多様な仕事内容があります。種類は戦闘機からヘリまで、仕事内容もバラバラです。

戦闘機に乗りたい人は航空自衛隊に入るしか選択肢はありません。海外派遣とか興味ある人も自衛隊でしょうか。レスキューなどの人助けとか。VIP輸送なんかも自衛隊。

銭形のとっつぁんばりにルパンを捕まえたい人は警察。ちなみにドクターヘリは消防とは限りません。民間のヘリ会社に委託している場合が多いです。

ここで注意する点は希望通りに行かない可能性があると言うこと。そのときの組織内の需要などで、希望外の機種や職種に配置される可能性は十分あります。この辺はサラリーマンと一緒です。

その他民間航空会社

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これも業種は多岐にわたります。もちろん大手航空会社のような輸送もあります。特にヘリは色々あるので一例をあげます。

  • 送電線パトロール
  • 山の中や孤島へ物資輸送
  • 伐採した木を運ぶ
  • 農薬散布
  • 航空写真撮影
  • 空のハイヤー(お金持ち用)
  • 遊覧飛行(ナイトクルージングなど)

このようにパイロットと言っても色々あります。自分が目指したい道をある程度決めてから歩き始めるといいと思います。

資格取得に必要なこと

さて、目標はどうであれ資格は取らなければいけません。

資格取得にかかる時間

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photo via 国土交通省

資格取得には時間が必要です。これは具体的に何年というものではありません。車の免許と一緒で、試験を受けるまでには最低○○時間以上の講習が必要と定められています。

事業用操縦士であれば200時間のフライト時間が必要です。これをスケジュールに組みこんで何年かかるかです。個人で海外のスクールに通って、自分でスケジューリングすることも可能です。

多いのはフライトスクールや大学等のカリキュラムに合わせることになると思います。それぞれの要項を確認してみてください。

上の画像の他の部分を確認されたい方は、国土交通省からPDFダウンロードできます。

資格取得にかかるお金

お金

各フライトスクールや大学での取得であれば、それぞれが定める料金となります。

個人で取得する場合は海外のフライトスクールに通うのが一般的かと思います。日本はガソリンの課税が高いですので、海外の方が安く上がります。

大雑把な目安はこんな感じです。

  • 自家用操縦士 200〜300万円
  • 事業用操縦士 1000万円

この他にも業務内容によっては、計器飛行証明の取得に600万円など追加があるかもしれません。

自社養成であれば給料に反映されてるはずです。例えば、パイロットでもしばらくは一般職とほとんど変わらない給料であったり。最低何年間は、この会社で働くことと条件があったりなどです。

全くお金をかけたくない(払えない)のであれば自衛隊か海上保安庁です。その代わり、パイロット以外の仕事もする必要があります。自衛官・保安官の仕事に加えてパイロットもやるというイメージです。

試験内容

どんな試験があるのか簡単に説明します。

航空従事者技能証明(学科試験)

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科目は以下の5科目。

  • 航空工学
  • 航空気象
  • 空中航法
  • 航空通信
  • 航空法規

結構勉強量は多いです。が、ちゃんと勉強していれば学科試験は簡単です。過去問をしっかりやっていれば余裕。過去問は学科試験スタディガイドというものが出版されています。

学科スタディガイド

興味ある人はどうぞ⇒航空デパートホーブン

航空従事者技能証明(実地試験)

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実技試験です。資格や機種によって多少異なりますが、大体こんなことを見られます。

  • 操縦技量
  • 航空法の理解
  • 無線での交信
  • 航法の知識や技量
  • マネージメント(燃料や時間)
  • 航空気象の知識
  • エマージェンシーの対処

飛ばすだけでなく、事前の準備や計画から実際に運行して帰ってくるまでの一連の流れです。必要な知識を実践レベルに落とし込んで使えるレベルにあるかどうかを見られます。

これは緊張しますよマジで(笑)

航空身体検査証明

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技能証明だけではパイロットの仕事が出来ません。パイロットをやる限りは航空身体検査に合格し続けないといけません。

業務内容によって半年もしくは1年に1度身体検査を受けて更新します。1回の身体検査にかかる費用は病院にもよりますが3〜5万円くらいでしょうか。

自腹になるのか就職先が持ってくれるかは、就職先によります。自腹だと結構キツい金額です。

詳しくはコチラでどうぞ⇒航空医学研究センター

視力について別記事を書いています⇒パイロットになるために必要な視力は?航空身体検査の合格条件とか。

無線従事者

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パイロットの仕事をするためには無線の資格も必要です。これは電波法で定められています。

ここはスクールなどのカリキュラムでセットで取得するように出来ているはずです。特別に個人で何かする必要はないでしょう。電波とか周波数とか物理系の科目を勉強することになります。

訓練生のときは無線を聞き取る練習のために、個人で無線器を買って飛行機と管制のボイスを地上から聞いたりしてます。飛行機マニアな人が空港の近くに行ってボイスを聞きながら写真撮ったりしてますよね。

採用情報を確認

資格の取得と、就職できるかどうかは別問題です。どんな就職先があるのか簡単に見てみるといいと思います。大学やスクールの場合は、基本的に提携している起業への採用となると思われます。

個人的に就職活動するとなると、受け入れ先の少なさに驚くと思います。パイロットの人口は少ないですが、募集も半端無く少ないです。

世界的な採用情報などはコチラが参考になります⇒aviator1217.com

他は各航空会社の採用情報を確認するしかありません。調べ頂ければ分かると思いますが、転職などはかなり厳しいです。パイロットの職に就くためにわざわざ警官や消防になったり、全然知らない地域に移り住む必要が出てきます。

そのぐらい個人的な採用や、中途採用の枠は少ないです。「パイロット 採用」「パイロット 募集」などで検索して見てください。

今するべきこと

基本はスクールに入ってから勉強すれば問題ありません。あえて今のうちに何か準備したいという人がいたら参考にどうぞ。

勉強面

基本は理系。数学と理科(物理)が多くなると思います。数Ⅲは不要。

数学と理科に苦手意識が無い程度にはしておいた方がいいです。飛行機用の勉強のために、数学と理科の基礎知識があれば取っ付きやすいかなと言う印象でした。

英語も受験英語や日常英会話とは違う言葉を使うので、あんまり役に立たないかなと思います。正確には航空用語は英語ではなく、あくまでも英語を元にした航空用語です。

nine(9)もナイナーと発音したりします。海外運行する人は必須になりますが、国内運行のみであれば出来ないより出来た方がマシな程度です。

まとめると高校レベルの基礎だけしっかり抑えとくと楽です。

健康面

訓練に耐えられるタフネスさが必要です。体力・精神面どちらも健康体でいられるようにしましょう。

あとは、頭は打たないほうがいいです。脳波に少しでも異常がでると航空身体検査でアウトです。日常生活には全く支障が無く自覚症状が出ないレベルでも、検査結果でよくわからない数値がどうこう言われてダメになります。

虫歯も治療しておきましょう。

まとめ

30年問題なども取り上げられています。定年退職でパイロットが減り、LCCなどで航空機の運行数は増加。

今後パイロットの需要と供給のバランスが変化することで、業界全体の動きが変わりそうです。こま目に情報をチェックしておいた方がよさそうですね。

Have a nice flight!

【関連】パイロットになるために必要な視力は?航空身体検査の合格条件とか。

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